うっかり、MicroSIMカードアダプターを、標準サイズのSIMカードスロットに刺してしまいました。
Microサイズと標準サイズのSIMカードを、併用されている方も多いと思います。ありがちなのが、MicroSIM変換アダプターを挿入してしまい、SIMカードスロットから抜けなくなることです。私も気を付けてはいたものの、うっかりやってしまうのが人間の常です。その対処法です。ガラケーとスマートフォンは、若干構造が違いますが、応用は効くと思います。
あせらないこと
まずは、深呼吸して、空でも眺め、落ち着きを取り戻します。緻密な作業が待ち受けているので、あせって作業すると、せっかくの携帯電話を壊してしまいます。自信がない場合は、ショップのサポートを利用することをオススメします。SIMカードスロットは、コネクタ部分が押し上がる構造になっています。変換アダプターをそのまま挿入すると、アダプターの枠部分が引っかかって、取り出せなくなります。
コネクタ技術記事 メモリーカード用コネクタ技術|SMK株式会社
作業冶具を自作する
作業冶具を自作します。作るのはヘラです。コネクタの押し上げを戻すのに使います。プラスチックやアクリルなど、コネクタ部分に傷をつけにくい素材を使います。私は、髭剃りのパッケージを切り抜いて作りました。
標準サイズのSIMカードと同じ幅にします。バリ取りもします。
外装を剥がす
作業をやりやすくするため、外装を剥がします。機種によっては必要ないかもしれません。SO902iの場合、ツメ部分を横から押して、持ち上げます。
2ヶ所あります。ツメを折らないように慎重に作業をします。ガラケーはツメではめ込む構造が多いです。
外装がはがれました。先端部分は、粘着テープで止めてあります。メリメリと音がしても、焦らなくて大丈夫です。
ヘラを挿入する
自作したヘラをSIMカードスロットの隙間部分から、奥まで慎重に挿入します。SIMカードの金属部分が、コネクタの接触部分になります。SO902iは上部になります。機種によって下部だったりします。
スロット部分を持ち上げる
スロット部分を上に持ち上げた状態にします。挿入したヘラとコネクタとが上手く噛み合うようなイメージです。SO902iの場合、SIMカードスロットの横に、適当な差し込み口があります。ここから、工具で持ち上げます。この設計は、うまく出来ています。SONYのものづくりを感じます。
トレイを引く抜く
トレイをゆっくりと引く抜きます。無理をせず、少しずつ抜けるようだったらです。引っかかっている場合、うんともすんとも言わないので、ヘラのサイズを変えたり、挿入し直したり、持ち上げ作業をやり直します。抜けるときは、すんなり抜けます。
動作を確認をする
コネクタや基板が傷んでいないか確認をします。無事、発着信できたら成功です。お疲れ様でした。
SO902iのような古い機種の場合、修理受付が終了していたり、代金が思わぬ金額になったりします。なんとか自己解決できて良かったです。特に下駄履きしているiPhoneや、SIMカットしていると、こうした事故が多いと思います。