ブートローダー
ブートローダーは、最初に起動するプログラムです。ブートローダー起動後に、Linaxカーネル、Androidファームウエアが順次開始します。Nexus端末は、出荷時にブートローダーがロックされた状態です。ロックされた状態とは、電子署名で保護されたファイルのみを読み込みます。カスタム化されたファームウェアやアップデートファイルなど、それ以外のファイルを読み込むためには、ブートローダーをアンロックした状態にします。注意点として、作業を行うとストレージ内のデータは初期化されます。個々のユーザーデータは、バックアップしておきます。また、”may void warranty( 保証が無効になる場合があり)”ということなので、理解のうえ作業を行います。新規端末の場合は、開封!即アンロック!!ではなく、初期不良のチェックや動作確認を終えてからが無難です。
環境
- PC:Windows 7 64bit
- Nexus 5:Android 4.4 (KRT16M)
準備物
- Android SDK
- platform-tool、fastboot.exe
- Google USB Driver
手順
ブートローダーをアンロックする準備として、Android SDKのplatform-toolsと、Google USB DriverをPCにインストールします。下記もご参考にしていただければと思います。- Android SDK adb環境の作り方。 | サイゴンのうさぎ
- Android SDK APIレベルのアップデート。 | サイゴンのうさぎ
- Nexus端末の Google USB Driver のインストール。 | サイゴンのうさぎ
- Nexus 5 の開発者向けオプションを使う。 | サイゴンのうさぎ
Android SDKのplatform-toolsフォルダ内に、fastboot.exeがあるのを確認します。platform-toolsフォルダ内で、fastbootコマンドを実行して、PCと端末の通信をします。この状態がfastbootモードです。以下が代表的なfastbootコマンドです。
fastboot flash:ホストコンピュータからバイナリイメージの書き換えを行います。 fastboot erase:パーテーションを削除します。 fastboot reboot:端末をリブートします。 fastboot devices:端末のリストを表示させます。 fastboot format:パーテションのフォーマットをします。
Nexus 5の「開発者向けオプション」→「USBデバッグ」にチェックを入れ、デバッグモードでPCと接続します。開発者向けオプションはデフォルトでは非表示になっているので、「設定」→「端末情報」から「ビルド番号」を数回タップして、表示させます。
Nexus 5の「電源ボタン」+「ボリュームボタン下 」でブートローダーを起動します。PCと端末を接続して、platform-toolsフォルダ内で、Shiftキーを押しながら、右クリックをします。「コマンドウィンドウをここで開く」を選択します。
以下のコマンドを入力します。
fastboot oem unlock
ちなみにロックした状態に戻すコマンドは、
fastboot oem lockです。
端末に「Unlock bootloader?」が表示されます。「Yes Unlock bootloader(may void warranty)」を選択すると、ブートローダーがアンロックされます。
再起動が始まります。
ブートローダーがアンロックされました。起動画面です。ブート起動画面の下部に、鍵が外れた南京錠アイコンが表示されます。お疲れ様でした。