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マネックスグループ 2014年株主総会にいってきました。

2014年6月21日招集のマネックスグループ株式会社の定時株主総会にいってきました。

 会場は東京麹町です。昨年まで日本青年館が会場でしたが、社屋が麹町に移転したこともあり、会場が変わりました。ベルサール半蔵門です。さて、今回はグローバルビジョンの進展が気になるところですが、株式市場が盛り上がるなか、真っ先にあがる証券セクターのマネックスグループは今ひとつ冴えません。

松本大が語る「グローバル・ビジョン戦略」の狙いと海外M&Aを実施した理由 | マネックスグループ株式会社 : 

現在、マネックスグループの事業セグメントは3つあります。

  • 日本 セグメント利益(税引前利益):19,497百万円
  • 米国 セグメント損失(税引前利益):△2,388百万円
  • 中国 セグメント損失(税引前利益):△138百万円

となっています。いわゆる”金のなる木”の日本のマネックス証券が、”スター”や”問題児”の米国トレードステーションや中国ブーム証券の赤字を穴埋めしています。


 米国のトレードステーションは、前期に比べ赤字幅は縮小しています。米国経済環境やアクティブトレーダー向けの新料金体系の提供が功を奏した結果です。将来的には、日:米:中、4:3:3の比率に持っていきたい。いや、5:3:2くらいにしたいということでした。

決算短信 平成26年3月期(第10期)


ただ、このグローバルビジョン、金融会社としてのビジネスモデルが構造的に変わる可能性があります。マネックスグループの販管費の内訳です。日本はシステム関連コストが25%を占めているのに対し、米国は7%となっています。その代わり、システムを内製化しているため、人件費が16%となっています。金融会社にとって、システムのコスト負担の割合は大きいです。日米の費用の代替だけでなく、この開発したシステムで稼げないか?そう発想してもおかしくはありません。
株やFXのネット取引が始まったころ、各社ユーザーインターフェイスに多少違いはあっても、ほぼ似たような取引システムでした。同じようなシステム会社から購入していると、そこで差別化できず、手数料の価格競争になってしまいます。”買わずに、自分たちで作って、それを売る” 手数料に依存したビジネスモデルを、構造的に変える試みだと評価できます。



マネックスホールディングスの配当性向です。2013年に配当性向は30%になりましたが、2014年には50%に戻りました。30%になったのは、米国のトレードステーション社や香港のブーム証券の買収時の不測の事態に備えてのことだそうです。この投資が一段落したことで、元の50%に戻りました。



これまでの会場、日本青年館は庶民的な雰囲気でしたが、大人な雰囲気のベルサール半蔵門は少々落ち着きませんでした。普段は地元のマクドナルドやファミレスでログインしているのが、青山や六本木のカフェでログインしているような感じです。来場者は予想を超え、お土産は底をつき、後日郵送になりました。恒例となっている休憩中のお茶やお菓子の争奪戦は、熾烈な奪い合いでした。それにしても、松本CEOの説明は丁寧で分かりやすいです。それと、スタッフの方の挨拶は気持ちが良いです。場所は変わっても、これだけはいつもと変わらないマネックスグループの株主総会でした。


「資産運用始めるなら!マネックス証券」


by カエレバ
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