会場は、東京 銀座ブロッサムホールです。長らく銀座テアトルビルでしたが、自社ビルの売却で、昨年は浅草公会堂でした。今年は銀座に戻ってきました。流行りのノマドな感じになっていますが、絶頂期には、映画の上映会があり、お菓子や飲み物が振る舞われ、至れり尽くせりな株主総会でした。最近は西洋銀座のお菓子が3つ、お土産でいただけます。
当たり前ですが、株価は冴えません。今期は第8次中期経営計画の2年目になります。リストラの進捗状況が気になるところです。おさらいです。
- 計画期間:2012年度~2014年度
- 「本業であるオペレーション事業への回帰に向けた新たな経営構造改革期」
- 銀座テアトルビルの売却実施とそれを受けての構造改革
- 2015 年度以降、各事業が持続的な成長を続けるための営業基盤の整備
- 有利子負債圧縮、財務基盤の強化
- 事業の選択と集中、不採算事業の整理
第8次中期経営計画の策定について
今期は、久しぶりに利益がでました。
これは虎の子、銀座テアトルビル売却によるものです。特別利益に固定資産売却益として、3,804,425千円計上しています。売却先はコナミリアルエステート株式会社になります。
銀座テアトルビル売却引渡し日の決定および借入金の返済についてのお知らせ
旧銀座テアトルビル 土地・建物取得のお知らせ ~ コナミ株式会社 :
決算短信等 第98期【2013年度】決算短信
この資産売却を原資として、有利子負債の圧縮を図るというのが経営計画の骨子です。平成26年3月期は、短期借入金が3,322,334千円から70,000千円に、長期借入金が5,264,403千円から2,609,091千円になりました。長短合わせた借入金の返済で、負債合計は20,934,383千円から、11,148,909千円に圧縮されました。
銀座テアトルビルは、旧セゾングループの西洋環境開発が手がけた物件で、1987年に開業しました。東京テアトル株は、銀座テアトルビルの含み資産が評価されていた側面があります。できれば、本業は映画配給といえるように頑張っていただきたいですが、焼き鳥屋とお菓子屋、大家さんが収益の柱になりそうです。
第2号議案です。定款の一部変更の件で、「第2条(25)に古物の売買およびその委託販売」が追加されました。リサイクルショップなどをやるようです。
テアトルビル売却で、ホテル西洋銀座は廃業になりました。ひとつの大きな山を超えた感じです。お年を召した株主の方の質問があり、映画の券は6枚から4枚になり、ホテルもなくなり、株主優待が使えるところがなくなってきたと嘆いていました。今後は事業の収益力が試されます。
ダイヤモンド・ザイ編集部
ダイヤモンド社 2010-03-19
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