モバイルルータを持ち歩いていれば、特に問題はありませんが、単体で通信できたら、それに越したことはありません。通信各社競争が激しいと、人間、欲がでてくるものです。そこで、複数SIMカードでの運用を検討してみました。
要件
- スマートフォンやタブレットなど、複数端末で運用したい。
- 回線速度は200kbps程度で良い。
- 高速化容量はあればあったで良い。
- SMS(ショートメール)に対応している。
- プロトコル制限がない。VoIPプロトコルは必須である。
まずは、要件です。もうかれこれ数年、100~300kbps程度の低速回線で使っています。当時は、本家の3G通信も遅かったので、さほど体感差がありませんでした。早いに越したことはないのですが、帯域は200kbps程度あれば十分です。むしろ、パケット交換機やサーバーの能力で、パケット詰まりが起きにくいことが重要です。SMS(ショートメール)対応は、セルスタンバイ問題の対策に必要です。また、LINEの音声通話やモバイルIP電話が、コミュニケーションツールとして、主役になりつつあります。VoIPプロトコルの制限がないことは必須の条件です。
BBエキサイト:3Gコース
- 月額料金 3Gコース:1155円
- SIMカード枚数:3枚
- 1枚当たり換算:385円
- 回線速度:200kbps
- 高速データ通信容量:100MB
- SMS(ショートメール)対応:なし
- VoIPプロトコル:制限なし
- 最低利用期間:2ヶ月
格安複数SIMカード運用で登場したBBエキサイトです。3枚運用できる3Gコースは、1155円で運用できます。発売当時は価格に魅力を感じましたが、今では相対的に見て容量やSMS対応など、見劣りします。特にSMS対応が必須の要件なので、ちょっと残念です。
LTE | docomoのSIMカードが最安値 | プロバイダー BBエキサイト
ソネット:モバイル LTEライトプラン
- 月額料金:983円(773円+210円)
- SIMカード枚数:2枚158円/月、3枚315円/月
- 1枚当たり換算:2枚570円、3枚432円/月
- 回線速度:150kbps
- 高速データ通信容量:なし
- SMS(ショートメール)対応:なし
- VoIPプロトコル:一時的に通信速度を制限する場合がある
- 最低利用期間:12ヶ月
回線速度や容量は今ひとつでしたが、追加SIMの価格は惹かれるものがありました。ソネットのSIM追加サービスは、2013年12月11日で終了です。お疲れ様でした。
ソネット モバイル LTEライトプラン
So-net | 「So-net モバイル LTE」ライトプランでの追加SIMサービス受付終了のお知らせ
BIGLOBE:LTE・3G スタンダードプラン
- 月額料金:3980円
- SIMカード枚数:3枚
- 1枚当たり換算:1326円
- 回線速度:112.5Mbps/37.5Mbps
- 高速データ通信容量:7GB
- SMS(ショートメール)対応:なし
- VoIPプロトコル:制限なし
- 最低利用期間:なし
内容的には、SMS非対応であること以外、ドコモ本家のデータ通信と変わりません。最低利用期間がないことや、SIMカードが3枚使える点で、お得感があります。要件からすると、オーバーサービス、オーバープライスです。しかしながら、最近発売されたエントリープランは悪くないですし、こうしたフルペックで使うニーズはあるので、その時次第です。
IIJmio:ファミリーシェアプラン
- 月額料金:2688円
- SIMカード枚数:3枚
- 1枚当たり換算:896円
- 回線速度:200kbps
- 高速データ通信容量:2GB
- SMS(ショートメール)対応:あり 月額147円
- VoIPプロトコル:制限なし
- 最低利用期間:課金開始日の翌月末日
回線速度は200kbpsですが、必要なときに切り替えながら使える高速データ通信容量が2GBあります。おそらく、私の使い方では2GBでも余ってしまうかもしれません。ビックカメラオリジナルSIMの場合、公衆無線LAN Wi2 300がオマケでつきます。SMS対応といい、文句なしです。
IIJmio高速モバイル/D - 価格・仕様
ビックカメラオリジナルSIMカード
OCN:モバイルONEデータシェア
- 月額料金:980円
- SIMカード枚数:472円/1枚 最大5枚まで可能
- 1枚当たり換算:726円/2枚、641円/3枚
- 回線速度:200kbps
- 高速データ通信容量:30MB/1日
- SMS(ショートメール)対応:あり 月額126円
- VoIPプロトコル:輻輳(ふくそう)制御を行う場合がある。
- 最低利用期間:なし
検討したかったのはこれです。VoIPプロトコルに関しては、050plusがあるので、他社だけ規制という措置は取らないはずです。契約文言と考えて、差し支えないでしょう。SMS対応は2013年12月開始のサービスです。料金的には、仮に3枚で運用した場合、1924円になります。使える容量は、30MB×30日で約900MBです。必要に応じて一枚ずつ増やせます。
SMS対応SIMカードと1枚単位でSIMカードを追加できるデータシェア型SIMが新登場 | NTT Com
現在、IIjmioを使っています。サービス開始時期からなので、もうかれこれ1年半になります。通信品質には満足していますが、時代の変化とともにニーズが変わってきました。OCNモバイルONEは、複数枚のSIMカードを運用するのに、ちょうど良い位置にボールを投げこんできました。IIJmioから、カウンターパンチが出ることに期待です。