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Nexus 5 radio.img 4.4.3→4.4.2のベースバンドバージョンに戻してみる。

 Nexus 5のradio.imgをフラッシュして、ベースバンドバージョンをAndroid 4.4.3→4.4.2への戻すやり方です。

 先日、Android 4.4.3にアップデートしたばかりのNexus 5ですが、バッテリーライフが安定せず、モバイルバッテリーチャージャーが必須となっています。原因は不明なのですが、Android 4.4.2のradio.imgをフラッシュして、前バージョンのベースバンドバージョンに戻してみることにしました。

Nexus 5 アップデート後、安定しないときは、Wipe Dalvik-Cache をしてみる。 | サイゴンのうさぎ : 


radio.img

 Android 4.4.3 KTU84Mは、「radio-hammerhead-m8974a-2.0.50.1.13.img」になります。
 端末での確認です。「設定」→「端末情報」→「ベースバンドバージョン」で確認します。Android 4.4.3のベースバンドバージョンは、”M8974A-2.0.50.1.13”となっています。
 Android 4.4.2 KOT49Hの「radio-hammerhead-m8974a-1.0.25.0.23.img」をフラッシュして、前バージョンのベースバンドバージョンに戻します。


  • Android 4.4.2 KOT49H ベースバンドバージョン:M8974A-1.0.25.0.23
  • Android 4.4.3 KTU84M ベースバンドバージョン:M8974A-2.0.50.1.13 → M8974A-1.0.25.0.23


作業的には、思わぬ不具合の発生やユーザーデータを消失する恐れがあります。また、OTAで次期アップデートする際、失敗する可能性もあります。戻したからといって、バッテリーライフが改善するとは限りません。こうした不確実性があるので、オススメはできません。

環境

  • PC:Windows 7 64bit SP1
  • 端末:Nexus 5 Android 4.4.3 KTU84M Rooted

準備物

  • Android SDK:Platform Tools、Google USB_Driver
  • Factory Images "hammerhead" for Nexus 5:hammerhead-kot49h-factory-02006b99.tgz

Factory Images for Nexus Devices - Android — Google Developers : 
Android SDK | Android Developers : 


Android SDKのPlatform ToolsとGoogle USB_DriverをPCにインストールして、fastbootモードで接続できる状態にします。また、端末のブートローダーをアンロックします。下記もご参考にしていただければと思います。

Android SDK adb環境の作り方。 | サイゴンのうさぎ : 
Nexus端末の Google USB Driver のインストール。 | サイゴンのうさぎ : 
Nexus 5 のブートローダーをアンロックする。 | サイゴンのうさぎ : 


手順

 ファクトリーイメージは拡張子が.tgzのファイルです。ダウンロードして、7-ZIPやWinRARなどで解凍します。フォルダ内で「Shiftキー」を押しながら「右クリック」をして、「コマンドウィンドウをここで開く」を選択します。コマンドプロンプトが起動します。

ダウンロード | 7-Zip : 
WinRARのダウンロード : 
デバッグモードでPCと接続します。「タブレット情報」→「ビルド番号」を数回タップして、「開発者オプション」を表示させ、「USBデバック」にチェックを入れます。
 PCと端末を接続します。「電源ボタン」+「ボリュームボタン下」でブートローダーを起動します。または、下記のコマンドを入力します。

adb reboot bootloader


下記のコマンドを入力します。

fastboot flash radio radio-hammerhead-m8974a-1.0.25.0.23.img
fastboot reboot-bootloader
fastboot erase cache
fastboot reboot

再起動が始まります。
そのままではエラーがでます。設定から確認すると、ベースバンドは認識されず、「不明」と表示されています。
そこで、もう一度、ブートローダーを起動して、リカバリーモードから、カスタムリカバリー、TWRPを起動します。メインメニューから「Wipe」をタップして、フルワイプをかけます。先ほどのコマンド入力で、システムリブートをかけず、リカバリーモードに入ると、作業工程が短縮できます。
Success!と表示されたら「Back」とホームボタンでメインメニューまで戻り、「Reboot」で再起動します。
初期化されます。写真やドキュメントなど、端末に保存したユーザーデータは残りますが、アプリのインストールや設定などはやり直すことになります。
ベースバンドを確認します。ベースバンドバージョンは、Android 4.4.2 KOT49Hの”M8974A-1.0.25.0.23”となりました。Androidバージョンは4.4.3のままです。ビルド番号はKTU84Mです。お疲れ様でした。


これで、しばらく使ってみます。Android 4.4.3 KTU84Mのバッテリーライフには、あまり神経質にならなくても、しばらくしたら、バグフィック版アップデートが来そうな気もします。



by カエレバ
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