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日本通信 2014年株主総会にいってきました。

2014年6月25日招集の日本通信株式会社の株主総会にいってきました。

 会場は東京神谷町 アメリカンクラブです。議場は地下2階だったのですが、入り口がわかりにくく迷いました。ペットボトルのお茶か、水がいただけます。お土産はありません。
株価はここ数ヶ月、盛り上がっています。上場当時から、日本テレホンや鷹山、アルチザなど、懐かしいですよね。小型株ならではの資金流入で、マネーゲームになりがちな銘柄でもあります。株好きな方以外にも名が知れるようになったのは、b-moble U-SIM 300、イオンSIM発売によるコンシューマ向けMVNO事業参入のころです。
 日本通信は、MVNOの草分けとして、近年脚光を浴びています。創業は1996年になります。業歴の長い会社になります。当初は、法人向けのPHSやPOS向けデータ通信などを手がけていました。



 事業セグメントとしては、日本と米国があります。米国はBtoBビジネスのATMやPOSシステムへのMVNOデータ通信事業です。売上は平成23年第1四半期で約$120万ドルです。おそらく、年間4~5億円規模となり、同社の連結売上高に占める割合は10~15%になると想定されます。堅い事業基盤でもあります。

株主通信 第14期(平成22年3月期)


 日本通信は、小型株ならではの材料で値動きが活発化する傾向があります。最近は、主要株主の異動がありました。約8億円の新株予約権付き社債の転換が行われ、所有株数は20,092,800株となり、総議決権に占める割合は14.38%になります。

主要株主の異動に関するお知らせ


 期末の自己資本比率は48.8%から52.0%になっていますが、自己資本比率はさらに上がることになります。財務の安全性は向上したといえますが、行使価格は、250円で1,936,706株、400円で1,195,033 株です。この行使価格は値動きのなかで、意識される価格帯になります。小型株ならではの波乱要因です。
業績はというと、MVNO事業の成長で増収傾向が続いています。また、純資産は年を重ねるごと厚くなってなってきました。成長期にあたる会社なので、業績のブレがあるにせよ、着実に成長を重ねています。利益配分の方針は、成長が鈍化するまで、内部留保にあて、未来投資と財務基盤の強化に努めるということでした。事業基盤を硬くして、じわじわ上がる展開を期待したいところです。


先日のMVNO2.0フォーラムで、日本通信の社長の三田さんは”変わった方(いい意味で)”という評価がありましたが、通信業界の型にハマッた方ではありません。苦労人といった印象です。一方、副社長の福田さんはアップルコンピュータの米国副社長をお勤めになられた方で、実務肌といった印象です。個性的な経営者と実務に長けた右腕の存在、二人三脚の日本通信は面白い株主総会でした。


by カエレバ
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