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極楽湯 2014年株主総会にいってきました。

 2014年6月26日招集の極楽湯 2014年株主総会にいってきました。

 株式会社極楽湯は、言わずと知れたスーパー銭湯を経営している会社です。かれこれ7~8年、株を持たせていただいていますが、株価は冴えません。お風呂が好きな方にとっては、株主優待がある嬉しい株ですが、株主優待に関しても、

  • 権利取り:9月末の株主名簿に記載
  • 100株以上300株未満:連続2回 4枚、連続3回 5枚
  • 300株以上500株未満:連続2回 6枚、連続3回 7枚
  • 500株以上5,000株未満:連続2回 10枚、連続3回 11枚
  • 5,000株以上:連続2回 20枚、連続3回 21枚
  • 年1回発送(9月末基準により12月初旬発送)

と改悪続きで、底が見えません。
売上はここ数年横ばいです。今期は赤字決算になりました。気になるのが、自己資本比率の低下です。総資産は増えているので、借入金の増加ということになります。

(株)極楽湯【2340】:連結決算推移 - Yahoo!ファイナンス : 


極楽湯の連結キャッシュフロー計算書です。(単位千円)

  • 営業活動によるキャッシュ・フロー:827,011(平成25年3月)→616,59(平成26年3月)
  • 投資活動によるキャッシュ・フロー:△1,246,365(平成25年3月)→ △1,380,989(平成26年3月)
  • 財務活動によるキャッシュ・フロー △758,644(平成25年3月)→2,389,414(平成26年3月)

投資活動は、主に有形固定資産の取得や差入保証金による支出なのですが、営業キャッシュフローの倍近くを占めています。当然、賄い切れず、財務キャッシュフローで補っています。

平成26年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)


 借入金が増加すると、自己資本比率の悪化と金利負担を招きます。自己資本比率は時価ベースだと30%を超えていますが、簿価べースだと切っています。インタレスト・カバレッジ・レシオは、インタレスト(支払利息)を、キャッシュフローでカバーしている割合を示す指標です。分子がキャッシュフローで、分母が支払利息になります。大きければ大きいほど安全とされます。支払利息の負担が重たくなってきています。
 総会では第1号議案の剰余金処分で、その他資本剰余金を取り崩す形で、配当金が支払われることになりました。こうした状況下で配当を出す姿勢は評価できます。

第 35 期期末配当に関するQ&A


また、第3号議案では、従業員や社外監査役に新株予約権(ストックオプション)を付与することになりました。株式の希薄化は上値が重い要因にもなりえますが、従業員に対するストックオプションは、現場の士気を高めるのに効果的です。株価の上昇を期待できれば、レバレッジ(テコ)が働きます。

株式報酬型ストックオプション 株式報酬型ストックオプション ストックオプションの発行に関するお知らせ 
発行条件等に関するお知らせ 
社外取締役及び監査役に対するストック・オプション(新株予約権)の 
発行条件等に関するお知らせ

先日、クローズアップ現代で、日式サービスの輸出という特集がありました。それはそれで、間違った戦略ではないのですが、売上の9割が国内が占めます。既存店の活性化が鍵になるはずです。



極楽湯は、横浜鶴見や東京高雄など首都圏の新規出店を計画しています。また、中国上海に2号店の出店予定があります。将来はFC化の展開をお考えのようです。これらの計画が順調に推移すれば来期以降、収益に寄与してきます。また、お土産がないことで有名な総会ですが、会場では冷たいお茶が用意されています。無駄使いをせず、経費を節約する極楽湯は、堅実な株主総会です。



by カエレバ
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