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米国のネット通販で日本発送していない商品は、転送サービスを使う。

 米国Google Play StoreやAmazon.comなど、米国の通販会社の商品を購入するとき、日本への配送を受け付けていないことがあります。そうした場合、転送サービスを利用してみるのも、ひとつの手です。

転送サービスとは

転送サービスは、通販商品を個人輸入する際、昔からあるレガシーな方法です。米国国内の住所に、一旦配送して、そこから日本の住所に発送してもらいます。送料は米国国内と日本の2重にかかります。また、検品や輸出許可、税関などの手続きがあるため、直送に比べると時間がかかります。気をつけたいのが、米国は日本の消費税に相当する数%のSales taxesがあります。これは州ごとに異なり、カリフォルニア州など、課税州に拠点のある転送サービスを利用すると、Sales taxesがかかり、思わぬ負担になります。オレゴン州など、Sales taxesが免除されている州を経由地にすると、州税分が節約できます。

Sales taxes in the United States - Wikipedia, the free encyclopedia : 


個人輸入

 転送サービスを利用する際、扱いは個人輸入、もしくは商業輸入になります。個人輸入は、日本の税制で優遇されています。主に、消費税と関税、通関手数料になりますが、商品価格の60%が課税対象になります。

  • 購入価格が16,666円以下の商品、課税価格の合計額が10,000円以下は、免税になります。(10,000円÷0.6=16,666円)
  • 16,666円を超えた場合、消費税は、商品価格の60%に対して、課税されます。30,000円の商品であれば、30,000円×60%=18,000円に消費税8%が課税され、1440円になります。

関税は、品目で異なりますので、税関や転送業者に確認するのが確実です。スマートフォンやタブレットなど、電子機器の場合は、関税はかからないことが多いです。稀に、アクセサリーのケースなどで「樹脂製」と判断され、課税されたことがあります。


転送業者

  スピアネットは、転送業者では老舗になります。以前は配送拠点がカリフォルニア州でしたので、州税がかかりました。最近になって、オレゴン州にも拠点ができ、利用しやすくなりました。malltall(モールテール)も人気です。こちらは、ドイツや韓国にも拠点があります。まずは、会員登録をして、必要な情報を入力します。会員登録を終えると、転送先住所が指定されます。この住所をネット通販での配送先に指定します。指定された住所の後の#以下が、個々に割り当てられたIDになります。

個人輸入・転送サービスのスピアネット
海外転送サービスmalltail


 転送料はスピアネットの場合、転送手数料、1荷物、$9です。宅配便を利用した場合、$25/1kgです。重量は梱包資材で変動します。ある程度、目安としておいて、ネットショップからの発送後、確定すると考えておくと良いでしょう。料金のうち大きな割合を占めるのが配送料です。これは、日通やヤマトなどに支払う部分なので、どうにもなりません。
保険やエキストラチャージも、思わぬ出費になります。スマートフォンの場合、リチウム電池製品を含む梱包1個につき$5の危険物取扱い手数料がかかります。配送期間は10日~2週間をみておきます。スピアネットでは、週1回の日通便での発送になります。結局、日通便での発送になるので、週2便発送の米国日通の転送サービスを使っていたのですが、残念ながら、2013年3月でサービス終了しました。


一時は、タケノコのように転送サービスがありました。最近は、直送する通販会社が増えてきたのか、手間のわりにはあまり儲からないのか、業者が少なくなってきた印象です。注意点として、数量や金額を増やすと、商業輸入の扱いになります。個人輸入で優遇されていた送料や税金が、はね上がります。転売で利用しようとする場合、緻密な原価計算が必要です。経済的ロットサイズを組むのが難しいので、日本で入手しにくいものや、自分の趣味趣向モノに、利用するのが良いのかなと思います。

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